Blog Vol.2 その評価っておかしくないですか?

時短女性の上司向け研修でこんな悩みが出ていました。

「 子育てしながら時短で働いているAさんがいます。Aさんはとても優秀で、メンバーからの人望もあり、本人もリーダーを目指して積極的にメンバーの育成や支援に取り組んでくれています。既にリーダーとしての役割も果たしているので私はAさんをリーダーに昇格させたいと考えていました。しかし私がいくら高評価をつけてリーダーに昇格させたいと言っても2次評価者の部長は認めてくれないんです。それどころかマイナス評価で差し戻しされてしまうので、Aさんに申し訳なくて・・・ 」
上司からは「 時短の人に高評価をつけたら遅くまで頑張って働いてる人に悪いだろう! 」と一喝されたそうです。

これっておかしくないですか?

さて問題です。
AさんとBさんが同じ仕事、同じ量の仕事をしています。
Aさんは6時間、Bさんは8時間で仕事を終えました。
さて、AさんとBさんどちらの評価が高いでしょう?

当然Aさんですよね。でも驚くことに現状はBさんなのです・・・悩んでいる管理職のFさんに「 その時2次評価者の上司にどう反論なさったのですか? 」とお聞きすると何も言わなかったそうです。(ガクッ)
このままだとAさんは次回もまたマイナス評価。時短を続ける限りリーダーにはなれないのです。能力も意欲もある女性が、時短という理由でリーダーや管理職になれないとは・・・とても残念に思います。

時短女性に対するあるある勘違い
ではなぜ上司の上司である二次評価者はマイナス評価を付けたのでしょうか?

1つ目は「 時短の人は通常勤務分の給料やボーナスをもらっている 」
時短者は働く時間が短いのに同じ給料がもらっている。不公平だと思っている方が意外と多いのです。
時短で働く人は毎月の基本給も職務手当もボーナスも時短分カットされています。8時間勤務の人が6時間の時短勤務にすると、職務手当も含めフルタイムの25%カットされます。その上評価までマイナス評価!?このことを上司も2次評価者も知らずに評価をしているのです。当然、一般社員も知りません。そのため「 時短の女性たちは給料もボーナスも満額でもらっているのに早く帰ってズルい 」そんな勘違いで肩身の狭い思いをしています。ある会社では経営層、上司だけでなく、人事部の推進担当者も知りませんでした・・・そんな会社が意外と多いのではないでしょうか?多くの人事部門の方はご存知だと思いますが、当たり前だと思わず、改めてそのことを全員に周知することが必要だと感じました。時短女性の評価が公平に行われるのではないかと思います。

◆ご参考◆
時短勤務すると給与はどのくらい減る?
https://ten-navi.com/hacks/article-291-25802

2つめの勘違い「 時短の人には責任ある仕事は任せられない 」

「 時短女性に責任ある仕事は任せられない 」「 負担をかけるとかわいそう 」そんな声をよく聞きます。
時短女性は復帰しても単純な仕事しか与えてもらえないためスキルアップできず、やりがいが持てなくなるというケースが多いようです。この状態を『 マミートラック 』と言います。陸上競技のトラックのように同じところをグルグル回っている状態ですす。このことが本人の成長を止めてしまい、子育て中の女性管理職が増えない大きな原因ともなっています。管理職の「子育てとの両立は大変だから」「難しい仕事は負担になるから」という配慮から復帰時は軽い仕事を与えてしまいがちです。それなのに「 だから時短女性は困るんだよね 」と上司が言います。
働く時間が短くなっただけで仕事のレベルまで落とす必要はありません。
ただ、突発的に休まないといけないこともあるので、有事の際どうサポートするかについてはご配慮いただきたいと思います。ほとんどの会社で女性が子供を産んでも働き続ける制度はできましたがママで時短の女性管理職はまだまだ増えてません。女性活躍推進が進まないのは管理職の関わり方や評価が大きく影響してきます。
人事部門の方は時短者への仕事の与え方や評価など、管理職にしっかりご理解いただくことが重要だといえます。