10月15日D-Cafeレポート

テーマ:管理職に求められるリモートでの信頼関係の構築

    1.事例発表/パナソニック エイジフリー㈱ 小松多惠子氏

    2.ディスカッション
     『DX時代だからこそ求められるこれからの管理職とは?』

 

1.事例発表

部下が自ら考え行動、リモートでのマネジメントと信頼関係の構築法

 今回はゲストスピーカーはコロナ以前から複数の拠点に部下をもち遠隔でマネジメントを実践していたパナソニックエイジフリー㈱の小松氏をお迎えしてリモートマネジメント&リーダーシップについて事例発表をしていただきました。

まずは、コロナ以前から実践していた「ランクアップノート(見えるノートの活用)」「お互い様の風土づくり(恩返しでなく恩送り)」「仕事の見直し方法(総労働時間×30%削減)」など具体的な事例を聴くことができました。仕事の見直しのポイントは、①絶対に必要な仕事、②今より増やしたい仕事、③必要だが効率化できると思う仕事、④削減または無くしたい仕事の4つに部下自身に仕分けしてもらった上で目標設定するということです。また、面白いと思ったのは、好きか嫌いかの軸で部下に仕事を見える化もしてもらっていることです。当然、好きで得意な仕事ばかりをやってもらえればよいのですが、組織なのでそうはいきません。小松氏が部下にそれを理解してもらおうとした際、部下は好きでなくても得意な仕事なのでこれは自分がしますと自ら手をあげてくれたそうです。そこに気づきを得て、得意を中心に好きな仕事もできるだけ組み込むという能力と感情を理解した生産性の高いマネジメントを行っていました。

つぎにコロナ禍でのマネジメントについてお話しいただきました。大きく変化したのはTeamsの活用でした。自分自身がまず使ってみてマニュアルを作り課内でメンバーに使い方のコツを共有しているとのことです。また、在宅業務のリスク管理として紙からPCに業務を移行。「最初は倍の時間掛かってもいいから」と部下には伝えたそうです。部下にとっては焦りやストレスが軽減するのでこれはありがたい声掛けです。更には、部下との1on1の面談もこれまで以上に頻繁に行うことと、画面上のやり取りが増えたのでリアルでのフォローは忘れずに心掛けているとのことでした。加えて、部下が自分で考え行動するように成長を促したり、部下がどうしたら幸せになるのかを考えたりえたりしているとのことでした。それが管理職の役割だと語っていただきました。

コロナ禍、部下の理解を深め自律を促しつつも、きめ細かなフォローや声掛けによって部下との信頼関係を築いている理想の上司像がそこにはありました。

レポート:山崎美和

2.ディスカッション

■講演直後の感想、質疑応答

・小松さんの個々に寄り添う姿勢のすごさを感じました。好き嫌い/得意不得意マトリクス、RankUpNote、さらには部下との共通認識を持つための業務基準といった独自の施策を具体的に作り上げ、それを実践に使うことでコロナ前後での影響をほとんど受けずにプロジェクトのマネージメントができている点に感心させられたと言うような内容が多く話されました。

「メンバーの自律、やりたいこと等のマップからどう自律に導くのか?」という質問に対して

小松さん⇒「自分できめないと実行しないるので、自分で決めてもらうようにします。もし本人の目標設定が低ければ、去年できていたことが、今年出来ていたとしても、去年より今年できることが増えていないと残念だけど評価できないよ」と何度も本人とすり合わせをしていくそうです。そのプロセスを大事にしているとのこと。こんな上司の下で働きたいと感じました。

「部下に進むべき道やミッションが正しく伝えるにはどうしたらいいのか?テレワーク等で離れていると伝える機会が少なくなる」

小松さん⇒テレワーク時の横同士や部署内のコミュニケーションは、オンラインランチ会などを実施。最初は、雑談、例えば「暑さ対策、どうしてる?」などの会話から始めているとのこと。オンライン飲み会は嫌でも、ランチ会なら気軽に参加できるようだ。最初はぎこちないランチ会も、ひたすらファシリテートして場をつくり、数か月続けているとメンバーもオンラインに慣れてくる。やり続けることが大切。

■これから求められるリーダー像

・メンバーとの相互信頼の雰囲気醸成や上司への安心感を創り出すこと、さらには、部下が受け止められるタイミングを待つというような懐の深さや幹部社員としての強さを感じたというような内容がコメントが多く発言されました。

・行動基準と好き得意マトリクス

・メンバーとの相互信頼、上司への安心感

・部下の受け入れるタイミングを待つ懐の深さと幹部社員としての強さ

・小松さんの部下はきっと将来第2第3の小松さんになるのではないか

・部下とのビジネスコミュニケーションのあり方や、ヒューマンコミュニケーションのとり方について

・共感型のリーダ、寄り添った形のリーダ(上から下でなく、一緒に考えていく、楽しむ)

伴奏型、自律を促す、情報活用力

仕事の見直し、効率化、メンバの自立、強み、長所、好き・嫌い、得意・不得意、一部でも好きなことをやらせる

・今まで相対評価だったのが、これからは絶対評価になる。本人が納得できる評価基準を伝えるスキルが必要。

参加者アンケートより

 

 

 

 

 

 

・ゲストスピーカーのマネジメントに感動してこころが揺さぶられました。
・グループワークの皆さんとも本音で話ができて大変参考になりました。
・オンラインでも、できるんだなーと改めて感じました。突然の参加でしたが、ありがとうございました!
・女性マネージャの目線でのお話が伺えて大変参考になりました。女性がマネージャになりたがらない、という話はあるけど、マネージャになることで得られるメリットもあるよ、という点は特に参考になりました。
・グループワークの時間は短かったですが、プレゼンターの小松さんとのやり取りがしっかり取られたのでよかったと思います。
・仕事をするうえで大切な信頼関係の構築の大切さや、メンバーのモチベーションをあげて生産性をあげていくことの大切さなどを改めて気づくキッカケとなりました。
・私は二回目でしたが、取り組みについてまた、学びになりました。
・今回も学び多く、また楽しく参加せていただき、たくさんの刺激を得ることができました。ありがとうございました。

・ワークショップも取り入れながら、飽きずに参加する事ができました。